「納棺」とは、遺体を棺に納めることです。遺体を整え、旅立ちの衣装を着せて棺に納めます。亡くなったあと、時間を置かずに遺体をお棺に納めることもありますが、一般的には遺族や親戚が揃ってから行います。故人の身支度をするのは遺族にとって大変辛いことでもありますが、「死」を受け止める大切な作業でもあります。
お棺はサイズやデザインが各種ございます。また骨壷も手配します。当社通販ページをご利用ください。骨壷は火葬場のほうで指定販売となる場合もございますので事前にご確認ください。
●ご遺体の身支度
宗旨・宗派に合わせた衣装の着付けをします。 たとえば、仏式(浄土真宗を除く)なら経帷子(きょうかたびら)を、神式なら白の小袖を着用します。装束は左前に合わせ、上帯(うわおび)を締め、手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)を着け、足袋を履かせます。六文銭(ろくもんせん)を入れた頭陀袋(ずだぶくろ)を首に掛けます。頭につける白の三角巾も旅立ちの衣装(仏衣)のひとつですが、顔の印象をかえてしまうので最近ではつけることが少なくなりました。身支度後、またドライアイスでご遺体を保護します。
●納棺
身支度を終えたご遺体を、遺族・親戚が支えながら仰向けにして棺の中に納めます。身につけたもの以外の旅支度、杖、網傘、草鞋(わらじ)を納めます。また故人の愛用品を副葬品として納めます。出棺までに納棺してください。
※ご注意ください
副葬品は、燃えにくいものは避け、燃えるものであっても厚みのある書籍や水分をたくさん含んでいるもの(果物など)は火葬時間が長くなったり、酸素不足による不完全燃焼などを起こしやすいので避けましょう。遺骨を傷めてしまう恐れがありますので、最小限に留めておいてください。